ウッドチップが動物用に初めて使用されたのは、 サラブレッド(馬)の足の問題からでした。
サラブレッドの足は非常に細く、とても綺麗な作りになっています。
さらには、速く走るように作られている為、足の回転力はものすごい速さです。
その繊細かつ強力な足4本で400〜500kgの体重を支えながら速く走る為、 自然と故障も起きやすくなります。
代表的な症例としては、骨折、屈腱炎などです。
馬の足は、馬の生命と直結しています。
骨折の種類によっては予後不良と診断され、安楽死処分がとられる事も 非常に多い現状です。
そのような状況を少しでも改善する手立てはないかと考え出されたのが、 ウッドチップの活用です。
1970年代前半、アイルランドでその考案が出されました。
当初は、牧場にチップを撒き散らすような感じだったようです。
その情報が日本に入って来たのは、1981年のことでした。
その翌年の1982年、栃木県にある宇都宮育成牧場で ウッドチップが日本で使用できるかという試験が始まりました。
その結果...
1・クッション性・透水性に優れている 2・砂とは違い雨に流されにくい
3・冬の寒い時期にも凍りにくい というような事実が確認されました。
その結果、走り回る馬の故障がグンと減り、 牧場などで広く使われるようになりました。
競走馬の調教コースで使用されている事で、今ではとても有名になっています。
茨城県にある美浦トレーニングセンターでは、平成4年(だったと思います)に
ウッドチップ調教コースが造られ、それまで恐る恐るの調教が行われていた 足元の弱い馬たちにも、ある程度強めの調教ができるようになったようです。
ウッドチップ利用といのは、それほど画期的な考案だったということなんですね。
その次の年には、滋賀県にある栗東トレーニングセンターにも
ウッドチップ調教コースが造られ、今では日本のサラブレッドたちの調教に 欠かせないものとなっているようです。
それから数年が経ち、犬広場(ドッグラン)が日本各地に造られるように なりました。
そこではもう、すでに浸透しきっているウッドチップが当たり前のように 使われています。
それが今では、各家庭の庭のドッグランにも活用されるようになってきました。
犬にとっては足元の問題だけではなく、害虫除け・寝転んでも汚れにくい・ 全体的なクッション性などが効用となります。
そして、よく頂く質問の中に食べてしまうけど大丈夫かといったものがありますが、
当社で扱っているチップは食べても害はありません。
中にはバクバクと、美味しそうに食べてしまうワンちゃんもいるようです・・。
ドッグランとは違いますが、子供たちの遊び場に使用する場合にも全く同じ効用の 説明になります。
鉄棒の下に、ブランコの下に・・etc
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